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空き家の管理費用を抑える方法5選

空き家を所有していると、意外と多くのコストがかかり、頭を悩ませることがあるかもしれません。正しく管理しないまま放置すると、建物が劣化したり、近隣トラブルに発展したり、さらには税金の負担が増えてしまうことも。空き家の所有者にとっては大きな悩みの種です。
 
しかし、いくつかの工夫を取り入れることで、管理費用を抑えつつ、空き家をきちんと維持することが可能です。
 
本記事では、空き家の管理にかかる主な費用の内訳を解説し、それらを抑えるための具体的な方法を5つご紹介します。
 
「空き家を放置していたけれど、どう管理すれば良いのかわからない」という方でも実践しやすい内容ですので、ぜひ参考にしてください。
 

空き家の管理にかかる費用の内訳

 
空き家を所有すると、想像以上にさまざまな費用が発生します。ただ所有しているだけであっても、建物の維持や修繕、防犯、さらには税金の負担を避けることはできません。こうした費用の内訳をしっかり理解し、適切に対応することが、無駄を減らし、コストを抑える第一歩となります。
 
ここでは、空き家を維持していく上で特に重要な費用の内訳について、詳しく解説していきます。

 


 
 

建物を維持するための費用

 
空き家を安全で良好な状態に保つためには、建物の維持費が必要不可欠です。
 
例えば、外壁や屋根の修繕、室内の清掃や湿気対策、害虫駆除、そして配管や電気設備の点検などが挙げられます。これらを怠ると、建物の劣化が進み、結果として大規模な修繕工事が必要になり、費用が大幅に増加してしまうことも。
 
特に、雨漏りや配管の故障などは放置すると深刻なトラブルにつながるため、早い段階での対応が重要です。加えて、定期的な点検や小規模な修繕を計画的に行うことで、大規模な修理を回避でき、長期的なコスト削減につながります。

 

空き家にかかる税金

 
空き家を所有している以上、税金の負担は避けられません。
 
代表的なものとして固定資産税と都市計画税があります。住宅用地であれば軽減措置を受けられる場合がありますが、空き家が「特定空家若しくは管理不全空家」に指定され市町村長から勧告を受ける、この軽減措置が解除され、税負担が大幅に増加してしまう可能性があります。
 
「特定空家」とは、管理が不十分で建物が倒壊する恐れがある場合や、著しく周囲の景観を損なう状態にある場合などに指定されます。また、令和5年12月の空き家特措法改正により「特定空家」予備軍である「管理不全空家」に対しても必要な対策が求められ、例えば、壁や屋根が破損していたり、立木が腐ってるなど管理が不十分な空家等に対して指導、勧告がされることとなりこの勧告を受けると、税金だけでなく近隣住民からの苦情がすでに発生している可能性があるため、管理を怠らないことが重要です。

 

防犯や防災対策に必要な費用

 
空き家は、不審者の侵入や自然災害などのリスクが高く、それに対する対策を講じるための費用も発生します。不審者の侵入を防ぐためには、防犯カメラやセンサーライトを設置するなど、一定の設備投資が必要です。また、火災や地震などの自然災害から建物を守るために、火災保険や地震保険に加入しておくことが推奨されます。
 
さらに、庭や敷地周辺の草木を整備することで、建物の状態を良好に保つと同時に近隣への配慮にもつながります。場合によっては、近隣住民と協力して見回りを行うことで防犯意識を高めることも可能です。
 
これらの防犯・防災対策には一定のコストがかかりますが、これを怠ると建物が被害を受けたり、周囲とのトラブルが生じたりするリスクが増します。
 
 

空き家の管理費用を抑える5つの方法

 
空き家の管理費用を節約するためには、工夫次第でさまざまな方法があります。
 
大切なのは、空き家を放置せず、計画的に対応していくことです。ちょっとした手間をかけるだけで、費用の大幅な削減が期待できます。
 
ここでは、すぐに実践できる具体的な方法を5つ紹介します。どれも「思ったより簡単にできそう!」と思える内容ばかりなので、ぜひ参考にしてください。
 
 

 
 

1. 定期的に点検し、メンテナンスする

 
空き家を長期間良好な状態で保つためには、定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。
 
放置された空き家では、建物内部にカビが発生したり、害虫が侵入したり、外壁や屋根が劣化したりするリスクが高まります。
 
たとえば、月に一度程度、屋根や外壁のひび割れ、配管や電気設備の状態を確認するだけでも、早期発見が可能です。問題が小さいうちに対応すれば、後々の大規模修繕を防ぐことができます。また、建物全体の掃除を定期的に行うことで、美観を保ち、空き家としての印象も良くなります。
 

2.簡単な修繕はDIYで行う

 
空き家の維持費を抑えるには、専門業者に依頼せず、自分でできる範囲の修繕や掃除を行うのがおすすめです。たとえば、室内の壁の塗り直しや、ドアの修理、庭の草むしりなどは、DIYで十分対応可能です。
 
DIY用品はホームセンターで手軽に購入でき、作業に必要な道具や材料もリーズナブルな価格で手に入ります。簡単な修繕を自分で行うことで、業者を呼ぶ費用を大幅に削減できます。
 
ただし、高所での作業や電気配線の修理など、専門知識や技術が必要な作業はプロに任せる方が安全です。無理をせず、できる範囲でDIYを活用してみましょう。
 

 
 

3. 保険を利用してリスクを軽減する

 
災害や火災など、突発的なトラブルに備えるためには、火災保険や地震保険への加入が一般的ですが、空き家に対しては、火災保険は加入できるケースがありますが、保険料は通常の保険料より割高であることや、地震保険はそもそも地震からの生活再建が目的なので加入できないケースがほとんどです。
 
例えば、空き家の外壁が剥がれ落ち通行人が負傷した場合、治療費や慰謝料は空き家所有者が負担する(所有者賠償責任)ことになります。このようなケースに備えるために最近では「空家賠償責任保険」なども登場しています。空き家の適正な管理がなされることが理想ですが、いざというときに必要な補償を受けられるため、結果的にはコストを抑える効果が期待できます。
 
また、空家賠償責任保険付きの空き家管理サービスを利用することも一つの選択肢になります。管理事業者によって内容は異なりますので、空き家の管理も併せて考えているようでしたら、サービス内容と併せて保険についてもチェックすると良いと思います。「日々の管理」と「もしもの備え」で二重のあんしんです。

 

4. 賃貸や売却を検討する

 
空き家をそのまま維持し続けるのが難しい場合は、賃貸や売却を検討するのもひとつの方法です。長期的な収入が得られる賃貸として活用したり、不動産市場で売却して資産を現金化することができます。
 
特に地域の空き家バンクを活用することで、賃貸や売却をスムーズに進められるケースも多くあります。また、賃貸物件として活用する際は、シェアハウスや民泊としての利用も視野に入れると選択肢が広がります。
 

5. 空き家管理サービスを活用する

 
遠方に住んでいて管理が難しい場合や、自分で手が回らない場合には、プロの空き家管理サービスを利用するのがおすすめです。専門スタッフが定期的な点検や清掃を行い、防犯対策も含めてトータルサポートを提供してくれます。
 
サービス利用には費用がかかりますが、建物の劣化を防ぎ、修繕費を抑える効果を考えれば、長期的にはコストパフォーマンスの良い選択肢です。また、3.でも紹介しましたが、空家賠償責任保険付きのサービスであれば、いざというときの「責任」にも備えられより安心です。
 
 

まとめ: 空き家の管理費用を抑えて、賢く活用しよう

 
空き家の管理費用を抑えるには、いくつかの工夫を組み合わせることが大切です。定期的に点検やメンテナンスを行い、必要に応じてDIYで修繕することでコストを抑えられます。また、保険を活用して災害やトラブルに備えたり、賃貸や売却を検討することで、空き家の維持費をゼロにする選択肢も考えられるでしょう。さらに、自分で管理が難しい場合は、プロの空き家管理サービスを利用することで安心して建物を維持できます。
 
くろねこホームズでは、元市役所職員である空き家相談士が、売却や活用に関する具体的なアドバイスを提供しています。専門知識を持つ相談士が、所有者それぞれの状況に応じた解決策を提案しますので、「どうしていいかわからない」と悩んでいる方も、ぜひお気軽にご相談ください。
 
空き家を賢く管理し、大切な資産を守りながら、新しい活用方法を見つけていきましょう。

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